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東証 ソーシャルかぶコン2013

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東京証券取引所の主催で行われた「東証 ソーシャルかぶコン2013」は、参加型のコンテストです。東京証券取引所では、若者の株式市場離れを食い止めたいという懸案があったそうです。そこで若年層が興味を持っている「Social Good!」の概念と、株式市場を結びつけることで、株式市場の社会的意義をより多くの人へ認知させるべく、本プロジェクトを立ち上げました。作品募集は「アプリ開発部門」、「アプリアイデア企画部門」、「プロモーション部門」の3部門で実施。2013年11月25日に「最終審査会・表彰式」が開催されました。今回はこちらのコンテストにおいて、弊社がどのような役割を果たしたのかをご紹介します。

Credit

Exective Producer:石田 慈宏(東京証券取引所

Exective Producer:菊地 和宏(東京証券取引所

Producer,Planner:定金 基(コパイロツト)

Adviser,Planner:崔 真淑(Good News and Companies/コパイロツト)

Project Manager:山城 理奈(コパイロツト)

Background

弊社が案件に携わることになったきっかけは、コンテストの立案者である東京証券取引所マーケット営業部の石田慈宏さんより、弊社顧問でマクロエコノミストの崔真淑へ、セミナー講師の仕事をご依頼いただいたことでした。その後、崔を通じて石田さんの面識を得た定金は、石田さんより、若者の株式市場離れを食い止める目的で「若者に人気のスマホを使ったアプリコンテストを東京証券取引所主催で開催したい」という相談を持ちかけられます。石田さんと定金で数回のミーティングを重ねた後、弊社が「東証 ソーシャルかぶコン2013」全体のプランニングやディレクションを担当し、株式会社インターネットイニシアティブがWebサイトの制作を担当することになりました。

Planning

弊社は、プロジェクトがスタートした2012年の秋頃から2013年1月までの間、コンセプト決定、ターゲット設定、プランニングにおいて参加しました。石田さんの当初の構想に対して定金と崔は、個別株の取引を促進するアプリを作るのではなく、東京証券取引所という中立な立場を取りうる企業だからこそ実現できる「株式市場の社会的意義をアピールするコンテスト」「株式市場=Social Good!」という企画性で提案を行いました。

このような提案を行った背景には、金融機関での勤務経験を持つ崔の想いがありました。それは、「株式市場=ギャンブル・危険なもの」という誤解があり、若者の「株式市場離れ」を加速させてしまったのでは、という懸念でした。

まず、ターゲットである若者が、このコンテストによってどのような意識変容を起こしてほしいのかを議論しました。そのうえでコンテストにより達成すべき目標を「株に悪印象を持っている人のイメージが良くなること」、「株のことを全く知らなかった人が、社会にとってなくてはならないものだと理解してもらうこと」と定めました。

そしてコンテストのタグラインは「株式市場の社会的意義を学びながら、株式市場についてプロモーションするコンテスト」に決定。その他、スケジューリングや応募要領、審査方法、審査員の提案を行いました。プランニングを終えた2013年1月には、一度プロジェクトから離れることになります。

その後、再び弊社に「東証 ソーシャルかぶコン2013」参加の話が舞い込んで来たのは同年7月のことでした。この時、担当だった石田さんに代わり、マーケット営業部の菊地和宏さんが新担当に着任されていました。

菊地さんは、「株式市場の社会的意義をアピールするコンテスト」というコンセプトを残しつつ、当初の想定よりも多くの人から注目を集める方法を模索されていました。そこで再び定金に声をかけ、定金は再びプロジェクトに参加することになりました。

Good Team Building & Project Management

ここで社内のチームビルディングについて改めてご紹介します。全体のプランニングは定金と崔が行い、コンテストの一次審査会・最終審査会では定金がファシリテーターとなり、イベントの司会進行を崔が務めました。また本プロジェクト全体、ならびにイベントのプロジェクトマネジメントは山城が担当し、制作物の管理、事務局サポート、最終審査会における進行演出を行いました。さらに、イベント運営会社のアサインや管理も弊社が担当しました。

また、審査員としてヤフー株式会社執行役員CMOの村上臣氏、ゲームクリエイターの水口哲也氏をはじめ、株式会社リクルートホールディングスの伴野智樹氏、株式会社メディネットグローバルの西野嘉之氏、株式会社ドワンゴコンテンツの中野真氏、東宝芸能の池澤あやか氏の招聘に協力させていただきました。選定に際しては、このコンテストの主旨をご理解いただき、コンテストの応募を促進したい若者層の関心を引きやすい方々を中心に提案させていただきました。加えて、オフィシャルサイト内の「株式投資を語る」というコンテンツ内では、アミタホールディングス株式会社の熊野英介氏をご提案しました。

次に各段階のプロジェクトマネジメントについてご紹介します。最初のプランニングの段階では、第一に「株式市場の社会的意義をアピールする」ことに重きを置きました。今回が第一回目ということで、来年以降の継続を意識して企画しました。

7月以降、再度プロジェクトに入った際にはスピードを第一優先に考え、菊地さんと定金はメールベースでのやりとりに加え、週に3、4日のペースでミーティングを重ねました。この段階では、いかにコンテストの認知度を広げ、応募者を増やすかに重きを置くよう意識しました。その際、定金から菊地さんに、メディアスポンサーや審査員候補の具体的な社名や人を提案し、CodeIQ、ITpro、Tech-Tokyo、@IT、Job-Hubの5つのWebメディアにメディアスポンサーとなっていただきました。

こうした動きの中で、リクルートのアプリ開発コンテストMashup Awards 9と共同企画した「アイデアソン」を9月30日に、10月5日には「ハッカソン」も行いました。その後、応募数の増加を見込んで締切を9月末から10月末に変更。こうしたイベント開催やメディア露出の増加により、応募数が増加しました。応募者のモチベーションを上げる案として、コンテストの最終審査会場を東京証券取引所の「オープンプラットフォーム」で実施したいと提案。その影響で話題性が増したことにより、コンテスト後に多くのメディアにレポート掲載されました。

10月中には、応募作品がコンセプトに合致しているかを評価するための作業を行いました。具体的には、菊地さんが作成された審査基準のブラッシュアップや、審査用紙の作成などを担当。また一次審査を菊地さんとともに定金、崔が行いました。審査員の方々による最終審査では、「株式市場の社会的意義をアピールする」というコンテストの骨子に重点を置いていただいたことで、審査はスムーズに進みました。

Result & Next Step

東証ソーシャルかぶコン2013 最終審査会・表彰式は、東京証券取引所オープンプラットフォームで行われました。

コンテスト3部門を合計した応募総数は122作品、最終的なメディア露出はテレビ(テレビ東京、NHKインターナショナル)、ラジオ(ラジオ日経)、新聞(日本経済新聞)、Webメディア(CodeIQ、ITpro、インプレスのWeb担当者Forum、livedoorニュースほか)となり、目標を達成することができました。

メディアを通じてコンテストのことを知った人も多く、株式市場の社会的意義を理解してもらうという目的を果たせたと考えています。また、その後、金融機関がアプリコンテストやハッカソンを実施する動きの先駆けとなったのではないでしょうか。

Comment

「今回のプロジェクトでは、定金さんのバランス感覚に絶対の信頼を置いていました。プランニングを一緒に行ったことはもちろんですが、メディアスポンサーや審査員の方々など、東京証券取引所がこれまで接してこなかった方々とのハブになっていただけたことが大きく、社外の方と発展的な関係性を構築できました。また東京証券取引所にとっても、若手が新しいプロジェクトを企画し、成功させたモデルケースとなり、非常に意義のあるプロジェクトになりました。」(菊地さん)

「菊地さんと定金の連携は、チームビルディングとプロジェクトマネジメントの好例だと感じました。馬力があるだけではなく、経営学的なセオリーやアカデミックな視点も踏まえていることがポイントです。また2人の動きを見て、自分がチームビルディングを行ったときの弱点や、今後の課題点を見出すことができました。まさにチームで動くことの効果を実感したプロジェクトでしたね。」(崔)

「今回は『株式市場=Social Good!』というコンセプトを東京証券取引所さんにご理解いただいたことが、プロジェクトの一番のポイントだったと思います。東京証券取引所さんと普段繋がりのない方々とのハブになり、『企業の社会的意義を顕在化』させることに成功したという意味では、非常にコパイロツトらしいプロジェクトであったと思います。今後もこのような案件をお手伝いしていきたいですね。」(定金)

(写真左から、Good News and Companies/コパイロツト 崔、コパイロツト 定金、 東京証券取引所 菊地和宏さん)